三つの領域を統合した新たな研究体制

名古屋大学大学院理学研究科は三つの領域(物理科学、物質・生命化学、生命理学)にまたがる14のコースから構成されます。
これにより多様な分野、出身大学、出身国の学生を広く受け入れ、専門性の深化や拡張を図ります。また、国際共同研究にも積極的に取り組みます。

物理科学

物質・生命化学

生命理学

素粒子・ハドロン物理学

素粒子、ハドロンそして重力の基本法則とそこから導かれる現象を理解し、新たな物理法則を理論と実験を用い探究する。

天文・宇宙物理学

星間物質と星・惑星の誕生、銀河・銀河団の進化ならびに宇宙論的な現象を、理論と観測を用いて解明する。

宇宙地球物理学

銀河宇宙、太陽・太陽圏、電磁気圏、大気圏における多様な自然現象を理論・観測研究により解明する。

凝縮系物理学

物質の凝縮相が示す多様な性質を統一的に理解し予測するとともに新現象や概念を発掘・創造する。

生物物理学

生命現象を司る生体高分子の構造形成やその複雑な機能に潜む物理法則を、理論的実験的に紐解く。

物理化学

化学現象を物理学的な方法論を用いて解明し、普遍的な原理の発見と新物質の創造を行う。

無機・分析化学

無機化学、分析化学に関連した化学反応の開拓、新奇物質の創製および化学現象、生命現象の解明を行う。

有機化学

有機分子を中心とした反応の開拓、新奇物質の創製と機能の創出、化学・生命現象の解明を行う。

生命情報・システム学

生命現象を理解するために、データ解析に基づくシミュレーションを取り入れ、構成要素が創り出すシステムの理解を行う。

遺伝・生化学

生体分子や遺伝子、タンパク質の機能を理解するため、構造解析や遺伝学、生化学を基盤とした解明を行う。

形態・機能学

発生、再生、生殖によって作られる組織、器官、個体が形成される機能機構を、遺伝子、生体分子、細胞の機能と細胞相互関係の観点から解明を行う。

行動・生態学

生物の行動や生態、さらにマイクロスケールの生態系や進化など、個体や集団レベルでの生命現象の解明を行う。

学際理学

物理、化学、生物、さらに他分野を横断した、新しい理学研究を展開する。

国際理学

従来の国際コース(G30)の学生が配置され、本人の希望にあわせて他のコースに転コースすることができる。